HLAというものをご存知ですか？

HLAとは（Human Leukocyte Antigen）の略語で日本語ではヒト白血球型抗原と呼ばれていました。
これは、別名、白血球の血液型とも言われ、A,B,O,ABが赤血球の血液型を示すのと同様に、白血球にも型があるのですね。
では、その白血球の血液型と「運命の人」にはどのような関係があるのでしょうか？

・HLAと運命の人の関係とは？

好きになる人、好きなタイプは？
優しい人、面白い人、賢い人、背の高い人、はたまた、経済力のある人？
こんな会話をよく耳にしますが、実際、そんな条件より「好きになった人がタイプ」と思ったり、「何となくフィーリングで好きになった」というような、具体的な理由が解らず、気づいたら好きになっていた人のほうが多いです。
このフィーリングにはHLAが関わっていることが多いです。

HLAは人の免疫を決定すると共に、体臭にも影響を与えています。
人も動物の一種なので「より強い子孫」を残すために、自分とは異なる免疫、性質を持つ異性に本能的に惹かれます。
そして、免疫を決定するHLAは体臭（フェロモン）として分泌されて、無意識に異性を選んでいるのです。
思春期に肉親を臭く感じてしまうのは遺伝子が近いからなんですね。

でも、HLAに運命の人を見つける効果や根拠があるのか気になりますよね。
そこで、HLAを使った実験を1つ紹介します。

・Tシャツ実験

1995年　スイスの動物学者が行った実験では、44人の男性に2日間Tシャツを着てもらい、49人の女性にそのTシャツのにおいを嗅いでもらい反応を調べました。
男性たちは実験期間中、香辛料を多く含む料理や香水などの体臭に影響するものは禁止、２晩続けて着用したまま就寝しました。
女性は月経周期の真ん中の人だけを選びました。この時期に女性の嗅覚が通常の100倍ほど敏感になると言われているからです。

結果は、なんと
ほとんどの女性が「好みだ」と答えたのは、「自分のHLAと最もかけ離れたHLAをもつ男性」のTシャツ
逆に「好みでない」と答えたのは、「自分のHLAに近いHLAをもつ男性HLA」のTシャツでした。

このように、たちは運命の相手と見えないところで繋がっているというのも納得ですね。
また、「運命の赤い糸」という言葉、引き寄せ合うHLA、つまり血液。昔の人は、人と人が血液の性質で相手を選んでいたのを本能的にわかっていたのかもしれないですね。

・HLAで導く運命の人！

相手の体臭で運命の人が解ると言っても、誰彼構わず匂いを嗅ぐわけにはいきませんよね。
かといって、意中の人の服を手に入れることもできない。

そんな時は、相手をジムやランニング、ピクニックに誘ってみるのはどうでしょうか？
なるべく香水なんかをつけにくいシチュエーションが良いかもしれないですね。さりげなくタオルを貸したりするのも一つの手ですね。
そんなことは出来ないと抵抗がある方は「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉を胸に勇気を出してみましょう。

逆に、相手のことが本当に好きかわからない恋愛をしているときにも、これは有効な判断基準になるかもしれないですね。

まだ見ぬ運命の人は意外と近くに居るかもしれません。鼻を頼りに探してみるのも良いのではないでしょうか？